無料のVPN Gate(筑波大学による公開VPN Gate 学術実験サービス) の使い方とスマートフォン版アプリの設定方法を紹介します。
iphone/mac版の紹介はインターネットですぐ見つかるので、ここでは海外在住のユーザーも多いAndroid/Windows版について。
接続手順は公式に詳しく図解されているのでリンクにて省略。
接続後、有料アカウントを持っているNetflix(タイ版⇒日本版)、Amazon Prime Videoで視聴検証を行った結果や安全性に関する個人的な考えを書いています。
→VPNブロックが強化されているときの対処法はこちら
VPNgateの使い方【スマホ&PC】筑波大学の無料VPN

早速、VPN Gate 筑波大学による公開 VPN 中継サーバープロジェクトの使い方へ。
結論から言うとスマホからは繋がります。
パソコンからは接続できるのですが、サブスク系の再生はできません。
PC→Windows、スマホ→アンドロイドの環境下での検証なので一概には言えませんが、ここではスマホでの使い方から解説。
学術研究のためのVPNなので、専門用語の羅列が分かりにくいと感じる人もいるかも知れませんが、全て日本語なので手順さえ理解すれば簡単に使いこなすことができます。
【Android版】VPNgateの無料アプリOpenVPNの使い方

ステップ1:VPN Gate ViewerとOpenVPNの無料アプリをダウンロード。
ステップ2:VPN Gate Viewerで接続サーバーを選ぶ
ステップ3:OpenVPNに接続する
OpenVPNアプリをダウンロードして接続する手順は公式にも紹介されていますが、 VPN Gate Viewerと連携することで繋がるサーバーを簡単に見つけることができます。
参照:OpenVPN プロトコルを用いた VPN Gate への接続方法
VPN Gate ViewerとOpenVPN Connectをダウンロードする
VPN Gate ViewerとOpenVPN Connectの無料アプリをダウンロード。


VPN Gate ViewerとOpenVPN Connectを設定
VPN Gate Viewerでサーバーを選択して接続を選ぶ

自動的にアプリがOpenVPN Connectへ切り替わるので接続を許可

接続されたらVPNがブロックしていないか動画を再生するなどして確認

サーバーによっては接続できないので、接続を切り VPN Gate Viewer に戻ってサーバーの選びなおし。

サーバーを選びなおす。

既にダウンロードしてあるアプリから動画が再生できない場合には、一度アンインストール。
VPNに繋いだ状態で再ダウンロードしてログインすると再生できるようになります。
タイからOpenVPNの接続を検証

Netflix(タイ版⇒日本版)とAmazon Prime Videoの視聴をクリア。

ネトフリ・アマプラはVPN対策も頻繁に更新されている印象なので、この2つが見られれば他もだいたい視聴できる気がします。
参考までに自分が視聴できるか試したことのあるVPNについて比較したものがこちら。
スペックまとめ | NordVPN | Surfshark | セカイVPN | CyberGhost | 無料VPN |
---|---|---|---|---|---|
月額 | $3.79 | $1.99 | ¥1,100 | $2.03 | 無料 |
無料トライアル | なし | 7日間 ※アプリのみ | 2か月 | なし | - |
返金保証期間 | 30日間 | 30日間 | - | 45日間 | - |
サーバー設置国 | 60か国 | 100か国 | 9か国 | 100か国 | 235の地域 |
サーバー台数 | 5,500台以上 | 3,200台以上 | - | 10,000台以上 | 4,500台以上 |
接続速度 | 〇 | 〇 | △ | 〇 | △ |
ログなしポリシー | 〇 | 〇 | × | 〇 | × |
アマプラ | 〇 | 〇 | △ | 〇 | △ |
Netflix | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ |
アベマTV | 〇 | 〇 | × | 〇 | △ |
TVer | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Hulu | 〇 | 〇 | 〇 | × | × |
U-NEXT | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | × |
DAZN | 〇 | × | × | 〇 | × |
何をやっても繋がらないときは繋がりません。
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【Windows版】筑波大学の無料VPN Gate Clientの使い方

ステップ1:VPN Gate Clientのソフトウェアをダウンロード。
ステップ2:VPN Gate Client で接続サーバーを選ぶ
ステップ3:SoftEther VPN (SSL-VPN) で接続
Windows版について接続方法を確認すると、公式では繰り返しSoftEtherに誘導してきます。
この方法が一番繋がりやすい(他は使えない)ようです。
Windows10版VPN Gate Client をダウンロード

トップページ→接続方法→SoftEther VPN (SSL-VPN) を用いた VPN Gate への接続方法に進みます。
参照:VPNGate SoftEther VPN (SSL-VPN) を用いた VPN Gate への接続方法
だがしかし…
SoftEther VPNを使った検証は過去にも行ったのですが、Netflixやアマプラなどの有料動画配信サービスはことごとくブロックされてしまい、視聴できたのはTVerのみでした。
→詳しい検証結果
VPNGateに繋がらないときの対処法
過去に有料VPNで接続が不安定なことをサポート相談した際、通信の速度や安全性に関わる「規格」である「プロトコル」の変更をアドバイスされました。
『無料VPNは繋がらない』と思われがちですが、プロトコルを変更することでスムーズに接続できることもあります。
VPNGateで設定できる接続方法は以下の通り。
- SoftEther VPN (SSL-VPN)
- L2TP/IPsec
- OpenVPN
- MS-SSTP VPN
無料VPNはプロトコル別で設定方法が異なり、サーバーを選ぶ度にIPアドレスをコピペして接続をやり直し。
有料VPNではアプリ1つで簡単にサーバーやプロトコルを切り替えられるメリットもあり、繋がらなければサポートが対応してくれます。
今回の無料VPN検証ではプロトコルの変更設定自体が上手くいかなかったので、これから使ってみよう言う方はそこまで挑戦する必要はないかな…と。
スマホから「接続できたらラッキー」のスタンスで試してみることをおすすめします。
L2TP/IPsec?Open VPN?プロトコル変更もしてみた
一応、パソコンから接続方法の変更も試してみました。
SoftEtherはソフトでサーバーを選ぶだけで切り替えできましたが、他の方法はWindows上でネットワーク設定を変更して接続し直す必要があるので作業の手間が増えます。
参照:VPNGate L2TP/IPsec VPN プロトコルを用いた VPN Gate への接続方法
そして結果はいくらサーバーを変えても接続せず。
OpenVPNはソフトウェアが仕様変更されていて設定できず、MS-SSTPはL2TP/IPsec同様に接続されず検証できませんでした。
タイからVPNgateの接続を検証した結果
2021年10月に無料VPNを使ったところ
スマホ→繋がる(Netflix・Amazonプライムビデオ視聴可)
PC→ 一部繋がる(TVerのみ)
という結果でした
VPNってそんなに使う意味ある?と疑問の方はNetflixで楽しむ世界旅行をまとめた記事をどうぞ。
→VPN使ってNetflixの国設定を変えたら凄い
日本から利用する場合には、ジブリ作品が見放題になる、タイBL関連で視聴できる作品が一気に増えるといったメリットがあります。
例えば日本ではHulu独占配信の『&AUDITION』。

タイではYoutubeで全編視聴できるので、日本でもVPNを使っていればいくつもサブスクに登録する必用がありません。
グローバルなコンテンツが増えていく中で、VPNは必須ツールとなっていくでしょう。
→VPNで何が見られる?
無料のVPNGateを使った感想
Windows版VPNGgateとAndroid版OpenVPNを実際に使って試した感想は『ブロックされるサイト(アプリ)が多過ぎる』ということ。
月額制の動画配信サービスを見るために利用するには、有料VPNに課金しておかないと厳しいですね。
公式には以下の様にありますが、動画配信サービスのVPNブロックは定期的にアップデートされているので、「接続できるかはその時による」というのが実情です。
VPN Gate に VPN 接続すると、以下の 3 つの利点を得ることができます。
出典: VPN Gate の概要
1. 政府の検閲用ファイアウォールを回避し、海外の YouTube などの Web サイトを自由に閲覧できます。
2. IP アドレス が VPN サーバーのものに書き換わります。インターネットで安全に情報発信をしたり、Web コンテンツを閲覧したりできます。
3. 暗号化により公衆無線 LAN を安全に利用できます。
VPN Gate は過去の共有型 VPN サービスと比べて、政府の検閲用ファイアウォールによって遮断されにくいという特徴があります。しかも、無償で利用可能です。ユーザー登録は不要です。
無料VPNのメリットとデメリット
無料VPNはお金がかからないことが最大のメリットですが、問題が起きても自己責任。
VPNの接続に支障が出ても有料ならサポートがすぐに対応してくれますが、無料は諦めて待つしかありません。
繋がらないときの時間のロスが大きいので、月額数百円なら有料を使った方が良いと判断する人も増えています。
無料VPNは安全?危険?

無料と言われるとつい警戒してしまう人も多いでしょう。
公共ネットワークの危険から個人情報を保護する目的にも使われるVPNがなぜ危険なのか?
それは、 無料VPNの運営側が情報を悪用する危険性があるからです。
有料VPNには「ログなしポリシー」と言って利用者の個人情報を守る仕組みがあるのですが、VPNGateは学術研究としてログを記録しているので100%安全を保障されているものではありません。
これまでVPNGateによる情報漏洩の報告例は見られないので、当サイトでおすすめしている動画視聴のための接続で不安になる必要はなさそう…
ですが、カード決済などで個人情報のログを残したくない場合には 「ログなしポリシー」 を掲げている有料VPNに接続した方がより安全性が高いと言えます。
VPNは合法なのか?
一部の国を除き、VPNを使用すること自体は合法です。
VPNは企業の機密事項や個人情報の漏洩防止にも利用されています。
但し、 VPNの匿名性を犯罪行為に利用した場合はもちろん違法。
とはいっても一般的な使い方が違法行為にあたる可能性は低いと言えます。
有料VPNのおすすめ

無料を設定してみたけれど、期待していたパフォーマンスがもとめられなかったという方には、個人的にNordVPNをおすすめしています。
私はタイから日本に接続し、セカイVPN、NordVPN、Surfsharkの3社を使ったことがありますが、この中では一番良かったです。
何が優れていたかと言うと
- ブロックされにくい
- 速度が安定している
- 価格が安い
の3つ。
コスパが良くすべてのプランに返金保証があるので、セールで大幅値下げしていたらお試し契約もアリです。
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