プーケットのタクシーは料金が高くボッタクリが横行しているというニュースを定期的に耳にします。
では旅行者の足として世界的に主流になりつつあるタクシー配車アプリはどうなのか?
料金相場は?使い方は簡単?支払いは現金?など、利用者が気になるポイントを現地で実際に使って調査。
プーケットでの注意点や各アプリのオススメ機能をまとめました。
結論:プーケットでは配車アプリとタクシーの上手な使い分けが大事
長く住む場合は自家用車がないと不便で生きられないのがプーケットの現実。
旅行者の移動手段には疎かった私ですが、最近プーケットに来た方は車の購入前にタクシー配車アプリを駆使して生活していると聞き、その活用方法を知ることができました。
プーケットの配車アプリ情報を5月に渡プケされた @hyan_phuket さんにスペースでうかがいました🙇♀️
— プーケットの🇹🇭いほーじんA (@Haguki81108183) August 12, 2022
使ったアプリは
Grab🚗デリバリーと同アプリで配車可、割高
Bolt🚗体感Grabの半額、現金決済オンリーが弱み
inDriver🚗Boltと近い価格帯
早朝の空港からパトン片道
Grab792B〜←🚘→Bolt430B〜
続↓ https://t.co/jSqy2NznNx pic.twitter.com/rEpc0Q5990
結論から書くとプーケットでは時間帯やロケーションによって配車アプリを使い分けることが重要。
アプリ別の大まかな使い分けは以下の通り
- Bolt(ボルト)→少しでも安く行きたい
- Grab(グラブ)→ドライバーが見つからない・事前予約したい・アプリ決済したい
- inDriver(インドライバー)→
料金交渉できる・越県移動したい
の3つに加え、ピンポイントで注意が必要な使用場面について解説していきます。
※inDriverの料金交渉機能は2023年12月から利用できなくなっています。
→送迎がつかないオプショナルツアーでも配車アプリがあれば楽勝
プーケット空港でタクシー配車アプリを使うときの注意点
各アプリの紹介の前に、プーケットだからこそ注意が必要な配車アプリの使用場面について解説します。
プーケットで移動が必要になる「最初の場面」は空港到着時ですよね。
空港出迎えには観光地ならではの独特なルールがあります。
ドライバーが到着ホールでネームボードを掲げて到着客を出迎えるには『名前・便名・到着時間』が書かれた紙にスタンバイ許可のハンコを押してもらう必要が…。
スタンバイ中は車寄せに停車しておくことができないので、配車アプリで呼ぶ運転手は当然到着ホールでスタンバイしてくれません。
このため乗客は、配車アプリ用のピックアップ場所までスーツケースを持って移動する必要があります。
空港到着時にBoltやGrabを使おうとすると「どこで乗車するのか分かりにくい」「運転手と出会えない」といったトラブルの原因にも。
空港ーホテル間送迎は相場が決まっているので空港で客引きしているタクシーに乗った方が圧倒的に楽です。
プーケットのタクシーは高いのでネットで相場が分かる表を保存しておけば、ボッタくりには遭わないと思います
— プーケットの🇹🇭いほーじんA (@Haguki81108183) March 22, 2021
メーターはいるけどいません、相場より高くなることもあります
グラブもまあまあ使えます
どこに泊まるかによるのでホテルに着いたらロビーでタクシーのレート表を撮影しましょう pic.twitter.com/ajb3TfiagU
プーケットに到着してすぐにカウンターでスタッフとやり取りするの面倒くさい!
日本で手配してドライバーに出迎えしてもらうのも楽です。
→プーケット国際空港~プーケット地区間 チャーター車 空港送迎サービス予約(タイ)
【KKday】はアジア最大級の旅行体験予約サイト。
プーケット発着のオプションツアーを数多く取り扱っているだけでなく…
思ってるよりだいぶ安い!
離島ツアー等とまとめて送迎手配しても良いです
配車アプリでパトン空港間のバンを予約すると1,000バーツはします。
予約サイトは約¥3,000で、「空港到着ホールで出迎えあり」
「8人乗りバンで広々くつろげる」
「スーツケース・荷物が多くても安心」
と往復空港送迎でのメリットが多く、事前に車両を手配しておくのがおすすめです。
▼タイ プーケット・空港送迎▼
タクシー配車アプリGrab・Bolt・inDriver3社の比較
プーケットでGrab・Bolt・inDriverの3つを起動させ、料金・車両の種類・対応エリアを比較してみました。
プーケットで使えるBolt・Grab・inDriverの料金比較
ハイシーズン(2月)の平日、日中のプーケットタウンを起点として料金確認をした結果です。
inDriverは推奨価格(Recommended fare)として表示される金額を最安値としましたが、これより安く入札してもドライバーが見つかることもあります。
表内の金額は『すぐ呼べる車(定員4)での最安値』です、エコノミー車両の料金が表示されても混雑(Busy)で選択できない場合は省きました。
個人的にチェックしてみた結果なので、あくまで参考までに。
行き先 | Bolt | Grab | inDriver |
---|---|---|---|
空港 | 754B | 673B | 537B |
マイカオビーチ | 540B | 793B | 576B |
パトンビーチ | 307B | 559B | 324B |
カタビーチ | 293B | 552B | 297B |
カロンビーチ | 393B | 531B | 329B |
ラワイビーチ | 281B | 491B | 306B |
パンワビーチ | 230B | 471B | 241B |
セントラルプーケット *ショッピングモール | 100B | 128B | 159B |
ロビンソンライフスタイル *ショッピングモール | 274B | 389B | 289B |
バンタオビーチ | 384B | 621B | 409B |
スリンビーチ | 401B | 638B | 424B |
カマラビーチ | 436B | 671B | 464B |
2023年現在、Boltは利用者が多いのに対し、inDriverは認知度が低く利用者が少ないように感じます。
Boltでは最安値のエコノミーがBusyで手配できない時間帯、inDriverはより安い価格で入札してすぐにドライバーが見つかることもありました。
→タウンから飛行機ビーチは片道600Bが目安
プーケットで使えるBolt・Grab・inDriverの車両比較
次に、呼べる車のタイプです。
単身者や近距離利用が多い人にはバイクがあった方がいいですし、5人以上で利用したいときはVANが便利ですよね?
プーケットタウンを出発点にセントラルデパートまでの移動を想定して調べました。
すると、バンコクのGrabやBoltで使える車両の一部がプーケットでの検索結果に出てきませんでした。
出てこなかった車両は、
早く到着する車両を自動選択してくれるJustGrab
女性ドライバー指定のGrabCar for Ladies
高級車両が選べるGrabCar PremiumやGrabCar Luxe(BoltだとConfort)
ペットと乗れるGrabpet など。
まだまだ対応車両が少ないようです。
配車アプリ | 利用できる車両 |
---|---|
Bolt | Bolt(最短で呼べる車両、定員4) Taxi(メーター制、定員4) Economy(最安で呼べる車両、定員4) Motor(バイタク、定員1) XL(大型車両、定員6) Van(大型車両、定員8) |
Grab | GrabCar(乗用車、定員4) GrabBike(バイタク、定員1) GrabCar Plus(乗用車、定員4) GrabTaxi(メーター制、定員4) GrubSUV(SUV車両、定員4) GrabVan(大型バン(ハイエースなど)定員8-11) GrabTukTuk(プーケットの4輪トゥクトゥク。定員4) |
inDriver | Ride(早く到着する車両を自動選択、定員4) Van(大型車両、定員8) Moto(バイタク、定員1) |
プーケットのトゥクトゥクは赤い4輪タイプの軽トラをくり抜いた車両です。
派手な電飾やスピーカーから爆音で音楽を流して走り抜けるので、タイらしさとして楽しみたい人向けで料金は高めです。
プーケットで使えるGrab・Bolt・inDriverの対応エリア比較
記事更新時に確認できた各配車アプリの対応エリアは以下の通りです。
配車アプリの種類 | 対応エリア |
---|---|
Bolt | バンコク チェンマイ プーケット パタヤ |
Grab | バンコク パタヤ チェンライ チェンマイ プーケット ウボンラーチャターニー コンケーン ナコンラチャシーマー・コラート ウドンタニ ソンクラー・ハジャイ スラタニー・サムイ島 |
inDriver | バンコク チェンライ ハジャイ ホアヒン コンケーン スラタニー・サムイ島 クラビ ランパン マハーサーラカーム ナコンパトム ナコンラチャシーマー・コラート ナコンサワン ナコンシタマラート ノンカイ パタヤ ピッサヌローク アユタヤ プーケット ラヨーン サコンナコン |
インドライバーはチェンマイでも使えると聞きましたが、公式サイトではエリア一覧に出てきませんでした。
運転手はいるけど公式には出てないってことでしょうか…。
また、ママ友から『最近、県またいで移動できるから長距離運転したくないときオススメだよ!』と聞きました。
確認してみたところinDriver(インドライバー)にCity to Cityという機能があったので、各アプリの使い方で紹介していきます。
タクシー配車アプリの登録方法
Bolt、Grab、inDriver、いずれもiPhoneかAndroidのアプリストアから完全無料でダウンロードできます。
どのアプリも登録の流れは同じ。とても簡単です。
- 電話番号を入力
- 届いたアクティベーションコードを入力
ただし、ショートメッセージを受け取れない設定では登録を完了できないのでご注意ください。
→プーケットオールドタウン観光関連記事もどうぞ
配車アプリBolt(ボルト)の使い方
Boltは2013年設立の会社で、タイの観光地でメジャーな配車アプリです。
アプリを開くとすぐにマップ画面へ。
行き先を入力/地図上から選択して検索。
緑のピンを動かすことで乗車するピックアップ場所を変更できます。
乗車する人が多いプーケットタウンをピックアップ場所にしたせいか、料金の安いエコノミーはBusyのまま選択できず…。
車両を選ぶと候補のドライバーが出てくるので、選択して予約を確定。
運転手の情報(車の車種、色、ナンバー)が表示され、メッセージがあればチャットや通話でやり取りします。
分かりやすいピックアップ場所であれば、特にチャットや通話することなく乗車できます。
配車アプリGrab(グラブ)の使い方
Grabと言えば日本のUber的位置付けでフードデリバリーに利用する人も多いアプリです。
同じアプリ内に配車機能があり、そこから車を手配します。
他のアプリは開くとすぐ地図画面ですがGrabは行先検索からスタートします。
行き先を決めるとピックアップ場所の確認画面が出てくるので、商業施設の中にいたら車寄せまでピンを移動させるなど調整に使います。
行き先が決まったら車両と決済方法を選択してドライバーを予約します。
ドライバーが決まったらナンバーや車種、車の色、が送られてくるので、ピックアップ場所で待ちます。
車がどこにいるかもリアルタイムでわかるので、ピックアップ場所を間違えているようならチャットや通話で対応可能です。
Grabの便利な機能は車両の事前予約ができるところ。
バンコクでは朝の混雑時間帯、ホテルの人に『この時間はグラブ来ないよ』と言われましたが、予約してあった車両はちゃんと来ました!
事前に計画を立てたい人や子連れでバタバタするので車の手配は暇なときにやっておきたい人におすすめです。
配車アプリinDriver(インドライバー)の使い方
タイでのアプリ名は『inDriver』ですが、社名はinDrive。
GrabやBoltに比べると後発の配車アプリだと思っていましたが、Boltと同じく2013年に設立された会社です。
登録が完了するとすぐにマップ画面が出てくるので、ピックアップ位置を青丸の現在地にするか検索窓or地図から選択して指定。
inDriverの料金は入札制なので画面に表示される推奨価格よりも安い金額でドライバーを探すこともできます。
※inDriverの料金交渉機能は2023年12月から利用できなくなっています。
ドライバーを探すと料金、車種、ドライバー名(レイティングと取引数)、ピックアップ位置までの距離と到着までにかかる時間が出てきます。
Acceptを押してドライバーを選んだら、より詳しい車種情報とナンバープレートが共有され、チャット画面に飛びます。
運転手が見つからない場合は通話もでき、乗車までの流れは他のアプリと変わりません。
乗車時に、ドライバーの名前、行先、料金を再確認してGO!支払い方法は現金のみなので、到着したら料金を支払って下車。
現金以外にQRコード決済(タイの銀行口座とアプリが必要)が利用可能です。
他のアプリより安く利用できることもありますが、ドライバー登録も簡単なようなので安全性?に若干の不安はあります。
inDriverは越県移動を事前予約できるCity to Cityの機能があります。
こちらも入札制で「車両借り上げ」or「相乗り」を選択。
対応エリア同士であれば検索できるので、PhuketからKrabiには行けますが、対応エリア外のPang Nga県は通過するだけで行き先として指定できませんでした。
推奨価格は借り上げの場合のみ表示されます。
日付と時間を指定してドライバーを検索
県内での配車と同じように候補のドライバーが出てくるので、希望に合うものを選んで予約します。
こちらの機能はまだ使ったことがないので、利用者から話が聞けたら更新します!
配車アプリ使用時の注意点
空港到着時の注意点を先に書きましたが、この他にも注意したいポイントがいくつかあるので紹介していきます。
クレジットカード情報が登録できない
急いで移動しなければいけないのに手持ちの現金がない!
そんなとき、現地に口座があればドライバーが銀行振込のキャッシュレス決済を受け付けてくれますが、クレジットカード決済できるかどうかはアプリ/エリア次第です。
Grabの決済方法
Grabは現金だけでなくクレジットカードの登録が可能です。
事前にカード情報を登録しても、手配事に現金に切り替えることもできます。
クレジット・デビットカードだけでなく、Grabアプリにトップアップ(課金)して使う『GrabPay Wallet』からも支払い可能です。
Grabは1つのアプリでタクシー配車、フードデリバリーやネットスーパーと複数の機能が利用できるので、『GrabPay Wallet』限定のプロモーションを使いたい人におすすめです。
アプリの使い分けが嫌いな方やポイントを貯めている人にも良いですね!
Boltの決済方法
Boltはプーケットでは現金払いのみ。
Boltはエリアによってクレジットカードやペイパルから『Bolt balance』にトップアップして決済できます。
記事更新時にプーケットでこの支払い方法を選択することはできませんでした。
inDriverの決済方法
inDriverはそもそもCash以外の選択肢がありませんでした。※記事更新時
運転手が見つからないエリア・時間帯がある
プーケットは観光地ですが、島全体が観光地というより観光客の多いエリアとローカルの生活エリアが別れています。
特にハイシーズン、需要と供給のバランスが取れない時間帯には、パトンビーチやカタビーチから移動しようにも配車アプリで車がつかまらないこともあるようです。
→プーケットのエリア紹介
ドライバー側からキャンセルしてくる
混雑時間帯や場所によってはドライバーが優位です。
年末のパトンビーチでディナータイムに車の予約ができても、運転手がその場でもっと良いお客さんを捕まえることができればドライバー側からキャンセルできます。
この場合はもちろん乗客にキャンセル料はかかりませんが、予約し直すにしても車がつかまりにくいです。
料金優先でなければホテルやレストランでスタンバイしている車両に依頼した方が早く移動できるかも知れません。
乗車しなくてもキャンセル料がかかることがある
車を呼んだのにピックアップ場所にいないときや、乗車してからドライバーとトラブって下車することになると、乗客にキャンセル料がかかります。
各アプリの利用規約をざっくり見てみるとこんな感じでした。
ドライバーの態度が悪すぎてキャンセルしたい場合でもキャンセル料の対象になってしまうのでご注意ください。
現金払いのノーショー(乗客が現れなかった)の場合は、アプリ側から次回利用のドライバーに前回のキャンセル料を加算して払うことになります。
さて、この記事ではプーケットで使えるタクシー配車アプリについて紹介してきました。
結論は以下2点、
・プーケット滞在中の移動→Bolt、Grab、inDriverを使い分け
・空港送迎とオプションツアー→1か所の予約サイトにまとめる
特に空港送迎は旅のスタートを飾る大事なパーツなので、
行ってから何とかしよう!と軽く考えていると、初日に疲れ果てる原因になってしまうかも…
→プーケット国際空港~パトン市内ホテル チャーター車空港送迎サービス予約
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最後までお読みいただきありがとうございました!
→プーケットのエリア別おすすめホテル