タイの庶民的朝ごはんの「そうめんカレー」カノムチーンを紹介します。
カノムチーンは、私がタイに来てから「外食で一番多く食べている料理」です。
たぶん、そんな日本人は珍しいと思います。でも好き。とにかく好きです。
朝食として食べることの多いメニューで30~50バーツ程度と安く、早朝から昼まで営業の食堂で提供されていることが多いのです。
私がこの料理を初めて食べたのは、バンコクの屋台だった気がします。
タイでは庶民的な軽食という位置づけに感じています。
ナイトマーケットでもホテルの朝食ビュッフェでも見たことがあります。
カノムチーンはタイのそうめんカレー
タイのそうめんは米麺で、茹でたものをザルに入れてパックにしたものが売られています。
日本のそうめんとは違ってにコシがなく、ブチブチと切れるのですが、フォークとスプーンで食べるためか、気になったことはありません。
麺にかけるカレーの種類はお店によって様々です。
ベーシックなカレーはナームヤー(น้ำยา)で、ココナッツミルクのコクと魚の出汁の効いたイエローカレーです。具材にはほぐした魚やカニの身が使われます。
私が良く食べるのはゲーンガイ(鶏肉カレー)でお店によってグリーンカレー風味だったり、タケノコ入りだったりと味付けは少し違いますが、こちらもココナッツミルクベースでマイルドな味わいです。
北部ではトマトや豚肉血の塊の入ったナムニャオ、南部では辛い魚の内臓入りゲーンプラーが人気。
どれも日本人の舌には激辛です。
赤い色をしているので辛そうですがピーナッツベースのナームプリックが一番甘口です。
カノムチーンが野菜不足におすすめの理由
ビュッフェスタイルの野菜たち 卵は有料
カノムチーンは野菜トッピングし放題。これぞカノムチーンはの醍醐味です。
「そうめんにタイカレーをかけた料理」に好みの野菜や漬物をトッピングして食べる。最高です。
カレーの味もお店によって違うのですが、用意されている野菜のラインナップもお店によって個性があります。その違いを楽しみながら、自分の好みを見つける探求心をくすぐる料理です。
用意されている野菜は、キュウリ、インゲン、パイナップル、生もやし、茹でもやし、茹でて刻んだ空芯菜、高菜漬け、青パパイヤと人参の千切り、ガパオ、バイホーラパー(バジルの一種)などなど。
一体この1食で何品目食物を摂取することができるのでしょうか?
食べたことのないタイ野菜に挑戦する良いチャンス。
野菜は全て無料ですが、ゆで卵は追加で5バーツ程度。食後に何個食べたか確認されます。
プーケット在住民の通うカノムチーンの店
これから紹介するお店は、私が日常的に通っているプーケットのカノムチーンのお店なので、旅行者におすすめ!というわけではないです。
もっと他に有名なお店があるのかも知れませんが、自分が良く行くお店をまとめました。
ご自身で車を運転してタイ国内を旅行している方や、プーケットにお住まいの方であれば少しは参考になるかも知れません。
プーケットのカノムチーンの店1:Khrua NC(ครัวเอ็น.ซี)
朝食を食べる食堂は、通勤通学前のお客さんでワチャワチャしていることが多い中、Khrua NCはいつも落ち着いて食事のできるレストランです。
カノムチーン以外にもカオヤムやカオトムなど、だいたいの食堂メニューは注文できます。
カノムチーンは50バーツで、他と比べると高めですが、食事をゆっくり味わいたいときはココです。
8時過ぎになると、量り売りの果物を乗せた三輪カーが店の前に停まるのですが、仕入れている果物の質が良く、いつ買っても旬のものを美味しく食べられるので、店員さんも、お客さんもこの果物に群がっています。
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プーケットのカノムチーンの店2:The Mango Tree Restaurant(ร้านใต้ต้นมะม่วงภูเก็ต)
店名が有名タイレストランと被っていますが、関係ありません。
この店は通勤通学前のお客さんで毎朝大賑わいの大繁盛です。カウゲーン(ご飯におかずをぶっかけるスタイル)とお菓子、カノムチーンなど何店舗かが共同で経営しているのかな?という雰囲気。
カノムチーン以外も全てが美味しい奇跡の店です。
カノムチーンは30バーツとリーズナブルで、付け合わせに生もやしと茹でもやし両方が用意されているところもポイントが高いです。
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プーケットのカノムチーンの店3:カノムチーンファーンテー(ขนมจีนพานเต)
実際にはパンガー県にあるカノムチーンのお店なので「プーケットの」と紹介するのは間違いなのですが、私の家はプーケット北部なので、プーケットタウンまで行くのとパンガーに行くとそう変わらないことから、一緒に紹介しちゃいます。
このレストランは、津波や貧困やその他の理由で両親と暮らせない子供たちを支援している「Home & Life Phangnga foundation」が母体となっていて、施設の子供たちが料理の給仕を手伝っています。
こんなに礼儀正しく、丁寧でスピーディーな対応ができるホール係がタイに?しかも子供が?
と驚く程素晴らしい接客で感動しました。
ここのカノムチーンは、自然豊かなパンガー県らしく、川につかりながら食事ができる店として有名なため、タイ人のYouTubeにもよく登場します。
地図はこちら↓
さいごに:カノムチーンはベジタリアン料理としても人気
プーケットでは、毎年雨季の終わり頃(9~10月)に行われるベジタリアンフェスティバルというお祭りがあります。
この時期は、動物性の食材を入れずに作ったタイカレーで食べるカノムチーンが大活躍!
通常はカノムチーンを提供しない店も、朝の儀式を見に来る観光客に向けて、カノムチーンの朝ごはんを提供します。
この時期プーケットを訪れる方は、街を散策しながらベジタリアンスタイルのカノムチーンに挑戦してみてはいかがでしょうか?
最後までお読みいただきありがとうございました。
普段はTwitterでぼやき、インスタグラムで退屈な写真をアップしています。
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