タイにBLドラマが多いのはなぜ?同性愛作品が流行った3つの理由【LGBT先進国】

タイにBLドラマが多いのはなぜ?同性愛作品が流行った3つの理由【LGBT先進国】ITSAYとタイBLドラマ

タイBLが多いのはなぜでしょう?

日本で人気が出る前からBL(ボーイズラブ)作品は沢山あったのか?

タイ国内ではどの程度一般的なものなのか?

LGBT先進国のタイに存在する18種類の性や、日本とは異なるタイ芸能界事情などを調査

歴史的背景や宗教、タイの文化がBLドラマにどう影響しているのか?考えてみました。


タイにBLドラマが多い理由はLGBTに寛容だからだけじゃない?


タイにBLドラマが多いだけでなく、大ブレイクした理由

私が感じた流れは以下の3つです。

  1. 流行りモノの普及スピードが速いから
    →S級イケメン揃いの良作がハイペースで公開された
  2. タイの俳優人生は短いから(事務所パワーは20代まで)
    →SNSでのファン交流&人気獲得に真剣
  3. そもそも宗教的に多様性を受け入れる土壌があるから
    →作品のバリエーションが豊富で沼が広く深い

3の理由から女性が積極的に社会進出し、LGBTの雇用も進んでいることもBL作品が受け入れられている理由だと感じます。

あくまで個人的見解なので、参考程度に見て行って下さい。

タイBLのおすすめ理由1 ‐ イケメン若手俳優のビジュアルの高さ


日本人にとってのタイ人は外国人

話す言葉も文化的な背景も違うのにどうしてココまで人気なのか?

『純粋に役者がカッコイイ』これに尽きます。

ドラマとして面白さに加え、俳優のビジュアルが良く、目の保養にもなる

透明感のある色白の顔にファッションモデルもこなせる高身長・スタイルを兼ね備えた若者がタイの芸能界に増えました。

いつの間にか溢れかえっていたタイのイケメン俳優たち!

今まで需要はなかったの?と疑問を持つ人もいるかも知れません。

国産イケメンの魅力がBLブームで花開いた


タイ人は『チームワーク下手』という人が多くいます。

バレーボールやサッカーといった団体競技で結果が残せるようになったのは、近年になってからの印象です。

芸能界でも歌手や俳優として個人で活動する人が多く、男性アイドルの分野では長い間ジャニーズやK-POPがタイ人女性に人気でした。

日本で『おっさんずラブ』ブームが起きた2016年、タイでもBLドラマはまだまだ一般的ではありませんでしたが『SOTUS』がTV放送されたことをきっかけに、ボーイズラブを題材にドラマが増えていきます。

若年層でもスマホを持つ時代でになったことに加え、LINETVやWeTVといった無料の動画配信サービスの普及でBLドラマの需要は拡大。

こんな背景でタイ国内のイケメン発掘が急速に進み、国産イケメンに一気に光が当たったのでは?と推測しています。

BLドラマを機に有名になるタイ俳優の多くは裕福な家庭のお坊ちゃんばかりなので、もっと尖がった子がいても面白そうなのになぁとは思いますが…。

有名私立男子校から難関大学に通いつつ俳優もこなして…と活躍中の俳優が若者の憧れ存在になることで、新たな逸材が生まれてくれれば良いですね。




タイBL作品の歴史


タイでBL作品が増えた理由としてよく言われるのが、LGBT先進国であること。

2000年の時点でアタックナンバーハーフがブームになっていることからも、LGBT作品が早い段階で受け入れられてきたことが分かります。

ただ、この頃から今のようにBLドラマがあったわけではありません。


では、何がタイBLドラマの波をここまで大きくしたのか?個人的に感じたのは

タイ人はとにかく一過性のブームに強いこと

タイでは流行りそうなモノがあると凄い勢いで広がって、ブームが去ったら光の速さで消えていく

インターネットの普及後は特にこの流れが顕著です。

ネット通販、洋菓子、動画配信サービス(LINETVやWeTV)などなど、今までクオリティが追い付いていないと思われてきた分野でも外から技術やシステムを取り入れるスピードが上がったのか?この数年で超絶進化しました。

タイの『やるときゃやる』精神 × 技術面で進化 が今日のタイBLドラマブームを生んだのかも知れません。

タイ国内ではLINETVを利用してBLを楽しんでいるファンが多く、どんな作品を視聴できるのかも調べてみました。

LINETVの使い方



Yシリーズ=ボーイズラブのYは日本の「やおい」由来

2getherのジャンルはやおい
2getherはGoogle にも「やおい作品」として認識されている


タイのBL作品は『Yシリーズ』と呼ばれています。

これは日本語の「Yaoi」が由来。

そもそも2次創作として楽しまれてきた同人作品の作風である「やまなし・おちなし・いみなし」の頭文字をとったものです。

男性同士の恋愛モノ=BL(ボーイズラブ) = やおい = 「Y」

で、シリーズ=連続ドラマの総称として定着しました。

やおいとは、男性同性愛を題材にした女性向けの漫画や小説などの俗称(この意味では、やおいより「ボーイズラブ (Boys’ Love, BL)」が近年よく使われる)。また、それらを愛好する人や、作中での同性愛的な関係・あるいはそういったものが好まれる現象の総体をやおいということもある。出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

「やおい」という表現が発生したのは1970年代後半。

その後、1980年代後半頃世間的に定着したと言われていますが、この頃は一部のオタク趣味的もので、今ほど一般的な感覚ではありません。

BL作品を楽しむ文化は時間をかけて世間に浸透し親しまれるようになったようです。

LGBT要素を含んだ作品の多くが、Netflixから日本語字幕付きで視聴できるようになりました。

Netflixにもこんなにある?タイBL作品



タイBLのおすすめ理由2 ‐ タイ俳優の寿命問題とSNS営業の底力


ドラマに興味がない人は、なぜ放送終了後もずっと同じカップルを応援できるのか?不思議に思うかも知れません。

作品が面白いことは大前提ですが、タイ沼の凄いところはドラマ終了後も続く俳優たちSNS営業です。

BLドラマにメインカップルとして出演した俳優は、ドラマ終了後もサイドストーリーやバラエティ番組、イベントへの出演、企業のプロモーション活動、歌手デビューなどの活動を行います。

それに加え、個人SNSでの情報発信がとにかく活発で営業熱心。

プライベートな投稿であるにも関わらず、中には作中の設定が続いているかのような親密ショットもあがってきて話題になることも。

個人SNSでライブ配信をしたり、新しいイベントの告知をしたりと供給が絶え間なく続き、ファンを飽きさせない工夫が凝らすことで、気付いたら沼から抜け出せなくなってしまうという人も多いようです。

最近のタイ俳優の中で特にリアルの関係性がスゴイと言われるBKPPについて、興味がある方は是非チェックしてみて下さい。

疑惑の2人について



人気が出たら売れっ子として出演作品を増やし、将来的にも役者として活躍すれば良いのでは?

日本の感覚ではそう考えますが、それはタイで簡単なことではないようです。

リアル?二次創作?俳優の活動できる範囲が日本とは違う


日本では所属芸能人のマネージメントが芸能事務所の役割ですが、タイはここでも個人主義的一面を見せてきます。

タイの芸能事務所の役割は『役者やアーティストを世に出す』ことをメインにしていて、そこから先も売れ続けるかどうかは本人次第。

「売れたら個人で局と契約して稼げば良いし、ダメなら他で生計を立ててね」という、俳優を縛ることも守ることもしないフリーダムなスタイルです。


つまり、推しが将来も俳優を続けてくれるかどうかは、本人のやる気とファンダムのパワー次第。

在籍中の活動を頑張る推し⇔応援し続けるファン

この関係性が未来を作る夢のある世界!である一方、俳優の仕事は20代までと腹をくくっている役者も多く、複雑な思いでタイ俳優を見守らなければならないファンも少なくありません。



カップルYouTuberとして活動する俳優も



タイBLのおすすめ理由3 ‐ 独自のLGBT文化がそもそも面白い

タイにBLが多いのはなぜ?同性愛作品が増えた理由と文化や社会的影響を考えてみた
画像はAbema Newsより ©AbemaTV, Inc.


タイがLGBT先進国となった背景や宗教の影響は、BL作品が受け入れられる最も大きな理由です。

仏教国がBLブームに結びついた流れと、今後のタイドラマへの期待を考えてみました。

タイに経験な仏教徒が多いのは何故?


19世紀、東南アジア諸国がどんどんヨーロッパに植民地化されて行く中、唯一独立を保ち続けたいタイ。

他所から持ち込まれたモノではなく、自分たちが古来から信じる仏教を今も大切にしていることは、多くのタイ人にとって誇りでもあります。

タイの宗教比率は仏教94%、イスラム教5%とほぼ仏教国。

参照:外務省 タイ王国(Kingdom of Thailand)基礎データ



これがインドネシアになると9割近くがイスラム教徒で、フィリピンでは9割以上がキリスト教徒でいずれも同性愛を否定する教えが根付いています。

仏教の助けなくしてタイBL作品のブレイクはあり得ないものでした。


→余談ですがプーケットにはプラナカン文化も根付いています



タイには18種類の性別がある


レズビアン(Lesbian)、ゲイ(Gay)、バイセクシュアル(Bisexual)、トランスジェンダー(Transgender)の頭文字をとったLGBTは、性的マイノリティ(性的少数者)を表す総称のひとつとしても使われる言葉です。

タイではLGBTがさらに細かく分かれ18の性別で認識されていいます(もっと沢山ある説も)。


性的趣向の部分が強く性別と呼ぶには細分化されすぎている気もしますが、タイには色んな人がいて、どんな人が来ても驚かないお国柄です。

タイで徴兵検査がニュースになる理由


こちらは2020年タイ北部ピサヌローク県の徴兵検査会場に現れたニューハーフ美女ルークメンさん。

タイには徴兵制度があり、21歳以上の男性には2年間の兵役義務があります。

徴兵ではまず身体検査を受け、健康診断で病気や肥満や体の欠損が確認されると不合格に。

身体検査の合格者で入隊を志願する人から定員を埋め、足りない分はくじ引きで選ばれます。

くじ引きで一喜一憂する各地の若者の様子がニュースになるのですが、兵役に不向きとして不合格になるニューハーフ美女たちが毎年の話題になります。


タイ人は他人に寛容?LGBT雇用を生かした社会人BLに期待


タイに住んでいて感じるのは、他人にも自分にも寛容な社会。

街へ出れば美容、飲食、営業、アパレル、様々な場面で色々なLGBTの形を目にします。

LGBT議員だっているタイランド。

現在は学生ものがメインのBLドラマですが、今後はリアルな社会人BL事情をフィクションに落とし込んで、人気俳優同士で新カップルを組んだ作品が誕生したら面白そうだなぁと思っています。

大人も楽しめる『タイ流』の層が厚くなることで、世界的なLGBTへの認知も進み、BLドラマから出てきたタイ俳優の寿命も延びそうですよね。


最後まで読んでくださり有難うございました!

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