突然ですが、タイ在住の皆さんやタイにお友達のいる貴方!
日本からタイに荷物を送ったら「関税」と言う名目で現金徴収された!という経験はありませんか?
タイに小包を送る際、伝票に記載する内容量の合計金額がバーツ換算で1,500バーツ(約5,000円)以上する場合には関税がかかり、ここにVAT(付加価値税7%)を加算した金額を郵便局まで支払い、荷物を受け取りに出向く必要が出てきます。
この記事では、タイの関税が心配で対策を調べているという方に向け
日本からタイに送った荷物に関税をかけられないコツをご紹介します。
→時間はかかってもいい方はアキタシッピングへどうぞ
タイの関税ルール
「タイ 関税 EMS」などで検索すると
などなど、たくさんの報告がネットに上がっています。
私の周りの日本人コミュニティでも「荷物の受け取りが面倒だし、お金が勿体ないから実家に荷物を送らないよう言ってある」と荷物の受け取り自体を諦めてしまっている人もいました。
タイで中身が1,500バーツ以上(約5千円)の物を受取ると
⇒総額に対して7%~50%の関税がかけられます
※荷物はランダムに選定され、中身が1,500バーツ以上であっても関税なしで受け取れるケース&1,500バーツ以下であっても課税対象になるケース両方あります
課税されると荷物が自宅まで配送されず国際郵便物集荷通知書という緑色の紙が届きます。
これを持って郵便局まで出向き、税金を払い、荷物を持って自宅まで帰ることになるのです。
このためタイ在住の外国人は、この緑色の紙に殺意を持っている人が多数います(事実)。
内容物の価値を見積って課税額を決めるのは税関職員です。
1,500バーツ以上かどうかは税関の判断によるので、実際には1,500バーツ以下でも税金を取られることがあります。
日本からタイに送る荷物の関税対策は発送時に行う
これから紹介する方法は、あくまで「関税がかかりにくい傾向にある」送り方です。
この方法で絶対に税金を取られない、受け取りに行かなくて良いということではありませんのでご注意下さい。
あくまでも個人の体験談で関税逃れを助長するものではありません。
いほーじんAはインターネットで色々調べ、2013年頃から試行錯誤を重ねてきました。
近年はEMSを利用して2ヶ月に1回程度荷物を受け取っていますが、ほぼ関税の対象とならず自宅に配達されています。
あくまで発送時の注意点なので、既にタイにいる人は日本にいる発送担当者の協力が必要です。
※一度課税の対象となった荷物は郵便局の職員との交渉により減額されることはあってもゼロになることはありません。
関税をかけられないコツ
では実際にいほーじんA(with実家の母)が実践している荷物の発送時の注意点を紹介していきます。
税関職員は大量の荷物の中から無作為に選んで税金をかける荷物を選んでいます。
私の個人的な推測ではありますが「こうすれば課税対象に選ばれにくいだろうな」と考え対策を取ったところ、実際に関税をかけられなくなった体験談をお話ししていきます。
明らかな高級品は送らない
1と2どちらが課税対象に選ばれやすいでしょうか?
1.誰の目から見ても1,500バーツ以上の有名商品が1つ入っている荷物
2.金額がバラバラの商品が複数入っていて、1,500バーツ以上か推測しにくい荷物
時計や電子機器、ブランド品など、容易に金額が予想できるものを1点だけ送ると、もれなく郵便局に出頭することになります。
高額商品は一時帰国の際自身で持ち帰るか、関税覚悟で送ってもらうしかありません。
クリスマスシーズンは日本の家族がサプライズでプレゼントを送ってくれることもあります。
気持ちは嬉しいですが、贈った方も贈られた方も悲しい思い出になってしまうので、この注意点は伝えておきましょう。
タイ人宛てにする
課税対象になったことで受取人の多くが荷物を取りに行かなかった場合、大量の荷物が郵便局のスペースを奪い、税関は集金することができません。
その上で、1と2どちらが課税対象に選ばれやすいでしょうか?
1.日本から日本人宛てに送った荷物
2.日本からタイ人宛てに送った荷物
どちらの方が大切な商品が入っていそうか、どちらの方が税金を払っても荷物を受け取りに来そうか、課税対象にする荷物を選定する側も考えています。
家族にタイ人がいる場合はタイ人の名前で発送するか、オフィスや学校宛てで発送する手もあります。
項目は必ず贈物(Gift)にする
税関職員は伝票と中身の整合性がとれないと中身を開けてチェックしますので、項目には正しくチェックを入れましょう。一般的な荷物であれば贈物(Gift)になるはずです。
商品見本は課税対象になりませんが、それは実際に物品が「商品見本」だった場合の話です。
実際の伝票でも右下の項目は贈物にしてあります。
中身を正直に書く
これも伝票と中身の整合性の問題です。
日本側で記入するインボイスの品目名・個数は正しく記入します。
書き方が分からない場合は日本側で郵便局の職員に確認しましょう。
X線に通したときインボイスに書かれていない商品やが入っている場合や、書かれている個数よりも大量に商品が入っている場合、中身を開けてチェックされる確立が上がります。
合計金額を1,500Bまでに抑える
1,500バーツ以上が課税対象なので、一度に大量の荷物を送らないことをオススメします。
大きい段ボールの箱の方が税金を取られるリスクも高くなります。
微妙な場合は単価を無理のない範囲で調整し、上手に合計金額を1,500バーツ以下に抑えます。
品数が多く1,500バーツ以上になる場合は回数を分けて送った方が得策です。
実際のINVOICEでも単価の部分を調整の上、日本側で合計を2,000円にしています。
品目と個数は正直に X 単価は無理のない範囲で1,500バーツ以内へ
品目の書き方は母曰く『適当すぎると郵便局で質問攻めに合うので、最初から局員さんに聞く』
だそうです。
欲張り過ぎてどう見ても1,500バーツ以上の商品を詰め込み、1,500バーツ以下で申請すると、税関職員が内容物の価値を見積って実際より高く課税することもあります。
できるものはUsed表記する
単価を下げるための工夫なので、Usedにできないものはそのままで問題ありません。
実際、衣類等はタグを切って一度袖を通せばUsed品として発送できます。
箱や袋は新品を使わない
受取人にとって大事なものや高価なものの方が課税対象となる確立が高いことは予測できます。
そう見られない工夫として、2次利用の段ボールや袋を使います。
私の実家の母は、スーパーでもらって来たであろうダンボールを使って発送しています。
箱の大きさは小さめ推奨。画像の中で大丈夫そうなサイズに○をつけましたです。
×はおすすめしません。大きすぎます↓
ダンボールの中に直接商品を入れるのではなく雨対策としてビニール袋を使い、食品/それ以外/子供のもの/と分けて梱包しています。
開けてチェックするのが面倒くさそうと思わせるのことも必要です。
SAL便・船便を使ってみる
受取人にとって大事なものや高価なものである場合、EMSを利用する確立が高く、EMSを使うと関税をかけられやすい傾向にあります。
時間に余裕がある場合はSALや船便を試してみるのも良いかも知れません。
私はこの方法で課税されたことは今のところありません。
・お届け日数
EMS(国際スピード郵便)3日
エコノミー航空(SAL)3週間前後
船便 1~2ヶ月
実際に届いた荷物
このブログをアップした直後、実家の母から「そろそろ荷物送るー」との連絡があったのでまずは実際にEMSを使って非課税で届いた荷物を公開します。
2020年11月4日に発送、11月7日に自宅に届きました。
じゃじゃーん。
6歳の子供が持ってこのサイズです。
今回は内容量が約3.47キロ、送料4,800円でした。
日本側で書いたEMSの伝票とINVOICEが箱の上部に張られています。
中身の一部です。
この他に調味料やGUで買った服&靴も入っていましたが、外袋を剥がしてジップロックにまとめてあったので写真からは外しました(^_^;)
基本的にはおばあちゃんチョイスで私の使っている化粧品や5本指靴下、タイでは手に入りにくいお菓子、子供たちのオモチャやワークブックを送ってくれることが多いです。
我々にとっては定期的に嬉しいお届けものがある「おばあちゃんサブスクリプション」なんです。
もちろんEMSの送料は高いです。
船便だと同じ量で3,000円程度ですが、到着まで1ヶ月と時間がかかります。
それでもこれは実家の母の愛情表現なので税金がかかるリスクはありますが、だからと言って辞めてもらうのも失礼というか心苦しい気持ちだったんです。
それなら母に関税がかかりにくい方法を覚えてもらえばいいんだ!
という結論に至り、この方法を使って発送するようにしてもらったところ
関税をかけられずに自宅に荷物が届くようになりました(*^_^*)
今では簡単に行き来することができないので、荷物の発送前に欲しいものをやり取りしたり、届いたらお礼の電話をしたりと日本の実家と良いコミュニケーションが取れています。
お母さん!最近はタイでも色々安く買えるから、欲しい物と不要なものはこんな感じだよ!
→海外移住の持ち物まとめ
さいごに
この記事は関税逃れを勧めているわけはありませんので誤解のないようお願いします。
これまで日本側で安くはない送料を支払った上、事実課税対象以下の商品を受け取るため郵便局まで出向き、中身よりも高い税金を支払っていました。
個人がその対策に何をしてきたかという体験談を、タイ在住のあなたやタイにご家族のいる皆さんと共有したいと思い記事にしました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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「郵便局でゴネて値切ってやったぜ!」